犬の散歩 トイプードル

※以下に、inucco(いぬっこ)がどのような考えで犬のトレーニングを行っているのか記載しています。たくさんの肩書きを並べたプロフィールでは伝わらない、本当の私を伝えたいと思って書きました。長文になりますが、トレーニングをご希望の方はぜひ、ご一読下さい。

ロゴに込めた思い

inuccoのロゴは犬が靴下をくわえて走っている様子を表しています。モデルは私の愛犬、ロダ(犬種:コイケルホンディエ)です。ロダはよく私の靴下、スリッパ、服、下着…などをくわえて楽しそうに家の中を走り回ります。その様子が本当に楽しそうでした。

コイケルホンディエ 犬のしつけ出張ドッグトレーニング

inuccoを立ち上げた思いとして、犬との暮らしや関係性を「こうあるべき」と縛られて欲しくないと思っています。飼い主は犬のリーダーにならなければならない、これをさせると犬にナメられる…などなど。人の服(靴下)をかむようだと人のことを下に見ている?…本当に??「まったくもう…笑」なんて言いながら、楽しそうに走っている愛犬を眺める日常に上も下も、服従も不服従もありません。inuccoのレッスンを通じて「思い込み」からくる固定観念を外してほしい、そんな思いからできたロゴです。

すべてのきっかけ

犬を迎える前からドッグスポーツに興味を持っていました。中でもディスクドッグに興味があり、いつか競技会に出たいと考えていました。ロダが生後6ヶ月になったころ、知人を通じて、あるディスクドッグチームの練習会に参加しました。そのチームは専門学校の講師が中心となったチームで、メンバーもその専門学校の卒業生、または卒業してすぐその学校の講師として就職した人がほとんどでした。最初はディスクの投げ方から始まり、練習はとても楽しいし、先生も話しやすく教え上手な方だったので練習会自体はとても楽しく感じました。

コイケルホンディエ ディスクドッグ

でも1点どうしても気になった事がありました。メンバー全体の印象として、なぜそんなに犬を叱ってばかりいるんだろう…と不思議に思いました。新参者の私やロダのところにメンバーの犬が時折トコトコと匂いを嗅ぎに近づこうものなら、「○○!!(その犬の名前)」と叱ったり、飼い主が離れた所に居てほんの少し鼻鳴きしただけで「うるさい!」と叱ったり、ロダが他の犬が水を飲んでいる所に顔を向けたら「あ!」と言われ、手で払われる始末。

他の犬や人に興味をを持ってはいけないのか…?

些細な鼻鳴きは叱責するべき…?

本当に近づいて欲しくなければその犬がロダを叱って犬社会で片付く事じゃないのか…?

本当の犬のしつけってそういう事なのか?

色々考えました。

他犬や、水を飲んでいる犬にむやみに接触して良いという意味ではありません。

コイケルホンド ディスクドッグ

練習中に、子犬(5ヶ月)が走り回って帰って来なくなった時、「○○!コラァ!!」と叫び続ける飼い主。ようやくみんなで囲んで捕まえた後には「何やってんだ!!」と言われ怒号だけで足下にひっくり返る子犬。

「犬が指示を無視したり、ふざけていたら叱らなきゃならない。」「あの子(子犬)はだいぶ人をおちょくっていたから…。」

なんだか信じられない様な事ばかり聞こえてきました。私にはあの子犬は楽しそうに蝶蝶を追いかけたり、通りすがりの自転車に向かって一生懸命に吠えているようにしか見えませんでした。怒鳴っている飼い主の元には帰りたくありませんよね。

危険な行為でも、本当に他人に迷惑をかける行為でもないのにそこまで犬らしさを奪わないと人と犬の関係性は上手くいかないのだろうか…いや、そんなことはないと思う。

けれど、その場にいた人達は、そうやって作り上げたものが「正しい関係性」であると信じていました。そして、そのような考えの人たちがドッグトレーナーの専門学校の講師として生徒に教えているという事にゾッとしました。

家に帰ってもその練習会で見た光景がずっと私の頭の中に残って離れませんでした。集団の力は怖いもので、まわりがこれが正しい!と強く言っていると、例え月に数度でもあの集団の中にいたら無言の圧力を感じて、ロダに同じような接し方をしてしまうんじゃないかと夜も眠れない程でした。ただ楽しくロダにドッグスポーツをさせてあげたい、一緒に楽しみたいと思って参加したのですが、結局はロダに申し訳ないことをしたと後悔で一杯でした。ドッグスポーツはこんな思いをしなければできないものなのだろうか。

ディスクの練習会はまめに行われ、皆真剣に練習し、大会では上位に入賞するメンバー。一体この人達は何のためにドッグスポーツをやっているのだろうか。犬のためじゃないのだろうか?…答えは簡単でした。『犬を使ってかっこいいパフォーマンスをすること。』それに全力を注いでいるのだと気づきました。犬を指示通りに動かせないのは恥ずべきことであるという考えが伝わってきました。

コイケルホンド フリスビーキャッチ

犬らしい行動といえば何を思い浮かべますか?においをかぐこと、食べ物を食べること、穴を掘ること、そして探索すること。そのほか、吠えること、咬むこと、うなる事など人間にとって都合の悪いことも含めて、たくさん思いつくと思います。

人間に都合の悪いことは、どうしても絶対的に悪いこと、無くさなくてはいけないことと判断されがちですが、これらは言葉の通じない犬たちが、わかりやすく表現しているメッセージだと思います。このメッセージを受け取らずに、「いけないこと」として一方的に抑圧して封じ込めたくない。(自分にとって)都合の悪い行動を減らすにしても、大事なのは愛犬の「嫌だよ!」「怖いよ!」という気持ち自体を否定しないこと。それらを表現する自由を犬達は持っています。力任せや怒りで従わせる主従関係ではなく、犬に「この人と居たらとっても楽しい!」と期待感を持ってもらえるように。それが本当のリーダーシップだと思います。自分の犬を信じる、犬に信じてもらえる飼い主になる…すると、もっともっと、犬との生活が楽しくなると思うのです!

「飼い主とはこうでなければならない」「お利口な犬はこうあるべき」…そんな固定観念を取り去って、犬が発するメッセージをありのままに受け入れられるようになった方が、より犬と仲良くなれ、愛犬のことが大好きになれる。これが私がみなさんに伝えたいことであります。

 

トレーナープロフィール

東京都立大学卒業

PDTA認定ドッグトレーナー

日本ペットシッター協会公認ペットシッター士

国際ライセンス:日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー

                          同プロコース課程修了

【東京都調布市内の犬の保育園勤務】、【港区麻布の犬の保育園勤務】

【出張ドッグトレーニングinucco(2017開業~)】

小型犬から大型犬まで年間100頭以上の家庭犬(ペット)のしつけのレクチャーを行う。生後2ヶ月から10歳以上…と犬の年齢も様々。中にはお家に迎える前から相談を受け、迎えた当日にレッスンに呼ばれることもあり、トイレトレーニングや飼育環境など飼い主さんのあらゆる不安を取り除きました。成犬のトレーニングでは吠えや咬み、引っ張り等様々な問題を扱います。半年以上に渡り、ドッグトレーニングを頑張って練習してくださる飼い主さんも複数いました。開始当初はあんなに困っていたのに、終わる頃には立派に犬をコントロールする技術を身につけていかれました。私を信じてくださり、忙しい毎日の中一生懸命努力する飼い主さんの姿と共に私自身も成長できるのはとても幸せな事です。

【千葉県内がん探知犬訓練所研修】

嗅覚訓練の現場で修業を積み、たくさんのラブラドールたちと過ごしました。ドッグスポーツとしてのノーズワークを経験し、犬の嗅覚に興味を持ち、その訓練と判定の現場を実体験として積みました。僅かな匂いをかぎ分ける能力があるかと思えば、その日の気分で上手く嗅げなかったり、間違えてしまう…など、生き物らしい一面も見られます。ラブラドールという犬種には高い能力と人の気持ちを察する優れた力を感じました。本当に特別な犬種だと思います。ここでの嗅覚訓練と大型犬集団との生活は私の貴重な財産となりました。

ラブラドール 黒ラブ ドッグトレーニング
千葉県、がん探知犬たちと

【出張ドッグトレーニングと座学動画の提供(現在)】

第一種動物取扱業登録番号(東京都)

  訓練  :第005311号

  登録年月日:平成29年1月1日

  有効期限:令和8年12月31日

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