鏡に映るのは…。

先日、学び続けている心理学の修了式が大阪で行われました(*´∨`*)

日本メンタルヘルス協会に出会って本当にたくさんのものを得ました。また反対にたくさんのものを手放すことができました。最初はただ、仕事に役立てられればという思いだけで参加していましたが、徐々に徐々に、蓋をしてきた自分の過去を受け入れることができたり、他人に対して「OK」と言ってあげることができるようになってきました。本当に人生の転機となる学びです。

修了式を終えて、再度自分のきっかけに思いを巡らしました。

ロダと暮らし始めて出会った、とあるディスクドッグチーム。あの時は本当に嫌な気持ちでいっぱいになったけど、あの経験がなかったら、今の私は無いと思う。心理学にも出会ってなかったかも。

この出来事についての詳細はこちらをご覧下さい。→inuccoについて

このチームのメンバーが口々に言っていた言葉があります。

『犬は自分の鏡だから』

当時はまだ日本メンタルヘルス協会に出会っていませんでしたが、私はこの言葉にとても違和感を感じていました。

飼い主に似るとはよく言いますが、似ている子もいるし、反対にこの興奮高い犬はこの落ち着いた飼い主さんに飼われる運命だったんだろうなーと納まるところに納まった犬もいます。ヒトの家族を見ても、家族ごとにまとう空気感が一緒だったりしますね。犬は人の不安やイライラを敏感に察知するけど…鏡?

「犬は自分の鏡」

「犬は自分の鏡」

何度心の中で唱えても腑に落ちない。

チームのメンバー達はこれを合言葉に、自分の犬は人の許可が無ければ他の人や犬に近づくことも許されないし、「一緒に居たい」と声を出すことも許されない。ふらっとそばを離れようものなら「○○、ゴルア!!」とドスのきいた怒号を発する、20代半ばの女の子たち(ヤンキーではないですよ、普通の子)。絶対友達や家族にそんな言葉使わないよね。でも大好きな犬には使うんだ。

…誤解されるかもしれませんので念のため伝えておきます^^;

このメンバー達は犬が大好きなんですよ。自分の犬もかわいがっているし、虐待と言われるようなことは一切していません。大好きだから、犬の専門学校に通って、犬関係の仕事に就いている人たちです。ただ、犬と人の関係はこうやって作るものだと思っているものが私と違うだけなのです。

このような違和感を感じながら、チームを離れました。

そして半年以上経ってから初めて日本メンタルヘルス協会に出会います。そこでようやく、「やっぱり犬は自分の鏡なんかじゃない。私が瞬きをしても相手もするとは限らない。むしろバラバラ!」と確信を持てました。

『ドッグトレーナーは自分の犬をきちんとコントロールできなければならない』ともよく言われます。だから多くのトレーナー、訓練士は指示通りに犬を動かそうとし、それが正しいことだと自分に言い聞かせます。

でも自分以外の他人(犬)はコントロールなんてできない。だからこそ、安全に配慮して種の違う犬達の「違う感覚」を受け入れてあげながら一緒に暮らした方が、人も犬も楽しいよね、という考えに繋がります。

今のinuccoの方針には、日本メンタルヘルス協会で学んだことが盛りだくさんに折り込まれています。このような学びの機会が得られたことにとても感謝し、修了式を迎えました。

修了式の数日前、私は暇ができたので滅多にしない本棚の整理をしました^^;

すると日本メンタルヘルス協会のプロフェッショナルコースの案内パンフレットが出てきました。パラパラとめくっていくと、最後のページに衛藤先生の言葉がありました。それを読むと、『犬は自分の鏡だから』と言っていたチームのメンバーのことを再び思い出し、何ともいえない切なさと共にあの時感じた違和感も蘇ってきました。その言葉を読んで、やっぱり犬は自分の鏡なんかじゃないと、しみじみと感じています。その言葉をご紹介します。

『あなたは愛情を与えても、あなたの価値観を押し付けてはならない。

なぜなら、あなたの大切な人は、あなたとは違う存在で、あなたの一部ではない。その人はその者として生まれてきたのだ。

あなたが相手のことを理解する努力を始めたとしても自分の思いをどうして理解できないのかと相手に怒りの感情をぶつければやがて、あなたの愛情は憎しみへと変化するだろう。

愛とは、あなたとは違う相手の存在をあなたが一生かけて理解したいと思える心の中にこそ、愛の本質が宿っているのだから。』

日本メンタルヘルス協会代表 衛藤信之先生の言葉

もちろん人対人について書かれたものなのですが、私の脳みそは犬化しているので笑、どうしても人対犬に繋げてしまうのです。

それにしても修了式直前に滅多にしない本棚の整理をしてパンフレットを開いてこの言葉を見つけてしまうあたりに、自分の引き寄せを感じてしまいます(^_^;)あのチームメンバーにもこの言葉を知ってほしいなぁ…などと余計なお世話を考えながら、いや彼らは彼らで幸せだろうからと思いを巡らすと何だか切なくなったのかもしれません。

特にこの話をブログに書く事は考えていませんでしたが、修了式を終えて、心に残っているのがこのパンフレットを見たときの切なさだったので、修了式の思い出に(笑)書いてみました。

無事にライセンスも取れたことですし、inuccoの活動もより一層勢いが増す…といいな;^ω^)

もしこの話を読んで、心理学を学ぶことに興味が沸いてきた人がいたら連絡ください(Ü)喜んで日本メンタルヘルス協会をご紹介します。

調布市の女性ドッグトレーナー・出張ドッグトレーニング inucco(いぬっこ)

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