【お手入れ④】体を固定する練習!

前回、子犬の頃に足先や口の中など、グルーミングを想定して体のあちこち触る練習をしていきましょう!…というお話をしました。そしてそのボディタッチと実際のグルーミングの練習をしていくためには、まずは犬の体を上手く固定できなければなりません。

爪切りや歯磨きなど、グルーミングをしている最中に動き回られては、上手くお手入れできませんよね。そして刃物や先の尖った道具を使ったりするので、動いた拍子に怪我をさせてしまう恐れがあるので、じっとしていてほしいですね。

それともう一つ、しっかり固定しておくことは、犬になるべくして欲しくない学習を防ぐ目的があります。

その学習とは、嫌がればこの状況を脱することができる、というもの。

飼い主さんが犬の前足を持って、爪を切ろうとしたとします。

犬は爪切りが苦手で、できれば切られたくない…。

なのでバタバタと動いて、飼い主さんの手から前足を外しました。

その瞬間、自由になったので犬はそそくさとどこかへ行ってしまいます。

犬はどう感じるでしょう?

「あ、爪切られそうになったら動けば前足外せるんだ。そして逃げられる。」という学習をします。

この学習をしてしまうと、他のシーンでも同じようにジタバタと動き、逃げようとします。

なので、なるべくこの学習は子犬の頃からさせないようにしてほしいんですね。これは学習すればするほど、扱いが大変になってきます。

そしてこの学習をさせないためには、簡単に逃げられないようにしっかりと犬の体を固定して、逃げる経験をさせないということが大事になってきます。

しっかりと固定するにはコツと経験が必要なので、ぜひレッスンでお聞きくださいね(^.^)

柴犬など、和犬チームは幼犬の頃であっても、この固定の練習で大きな壁にぶち当たります(いや、ほんとに大変なのw)。なるべく早くからじっくりと取り組みたいところです!

そして、既にお手入れが苦手、お手入れしようとすると逃げられる…といった、ジュニア・成犬にお困りの方も、この固定の仕方をしっかりマスターすることはマストです!

嫌がる具合によって、練習の仕方も変わってくるので、こちらもぜひお問合せ下さい。

そして最後に大事な事!

固定するのが大事だからと言って、それは無理矢理押さえつけることではありません!

そんなことをしてしまうと、体を固定させること=嫌な事、怖い事というイメージがついてしまって、逆効果です。

大事なのは固定すること、ボディタッチされること、グルーミングされることにポジティブなイメージをつけていくことが、このトレーニングの大きな目的になります。

初めて犬を飼う方、外飼いでしか犬を飼ったことが無い方には、どの犬も簡単にお手入れさせてくれるように思いがちですが、意外とそうではないのです。

結構、奥が深いのですよ(^.^)

では次回、どうやったらポジティブな印象に転換できるのでしょう?ということをお話ししていきます。

調布市の女性ドッグトレーナー・出張ドッグトレーニング inucco(いぬっこ)

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