【お手入れ②】爪切り、ブラッシング、歯磨きなどを嫌がる犬

2,3ヶ月で子犬を飼い出すと、とにかくかわいい(´艸`*)

〇〇ちゃん、と呼べば尻尾をフリフリ、自ら膝の上に乗ってきて、ナデナデすれば大喜び💛

うんちやおしっこで汚れた脚も、爪切りだって、本犬は何をされているか訳もわからずふきふき、もぞもぞしながらお手入れをされる…。

あ~、うちの子良い子だわぁ…!

そう…今だけは…。

ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!

…みんなそう思うんです。

人間も赤ちゃんの頃って恐怖を持つ対象が少ないし、力も弱いから比較的大人の都合の良いようにお世話をされるがままですよね。子犬も同じで、生後2,3ヶ月頃に社会化期のピークを迎えるのですが、それまでは何をされても受け入れるし、嫌がったとしてもかわいらしい程度でしかないのです。

そしてこの恐怖が少ない時期こそが、社会化トレーニングに力を入れて、メンタルキャパシティを広げるのに最も適した時期になります。

この時期を過ぎると、恐怖心が高まってくるのと同時に、人間でいう思春期の様なものを犬も迎えます。生後半年を過ぎると性ホルモンが活発に出るようになって、心と体に影響を与えます。

体の力も幼犬の時よりは強くなって、精神的にも様々な外のものへの興味が強くなり、飼い主さんを試すような行動にも出ます。

こんな経験ありませんか?

・小さい頃は名前を呼べばすぐに来たのに、最近は呼んでも来ない。

・トイレでの排泄を覚えたはずなのに、最近失敗が多くなった。

・家族以外の人や他の犬を怖がるようになった、吠えるようになった。

・お手入れを嫌がるのが酷くなり、お手入れをさせてくれなくなった。

今日はお手入れの話なので、お手入れに関することにだけ絞りますね(‘_’)

もし自分が他人に手を触られるのが嫌いで、でも執拗に触って押さえつけようとしてくる相手が居たとします。

そこであなたは「やめてよ!」と叫んで、相手を振りほどきました!相手を殴りました!

…すると相手はびっくりして、もしくは痛がってあなたの手を解放します。

あなたはどう思いますか?

「手をつかまれたら殴ればやめてもらえるんだ」

これがヒトを含む動物の学習です。

爪切りが嫌いな犬が、爪を切られそうになったら嫌がる…

それでも飼い主は押さえつけて切ろうとしてくる…

だから咬んだ。

すると、解放された。

これがお手入れが苦手な子が学習してしまうパターンです。

ボディタッチのメンタルキャパシティが狭い+嫌な事を避けるための学習をしてしまう=お手入れできない

この要因になるのは、子犬の頃にボディタッチの練習をあまりしていなかったことや、飼い主さん側がお手入れに不慣れ(要は下手っぴ☆)で痛い思いをさせてしまった経験があったり、さらに力づくで嫌がっているのを押さえつけようとしたりすることなど、複数の要因が考えられます。

だから子犬の頃のボディタッチ練習はとても大事!それと並行して飼い主さんも爪切り、耳掃除、歯磨き、ブラッシング等、お手入れの練習をしていくことが大切です。スムーズにお手入れできれば嫌がり具合もかなり減ります。

そして決して嫌がっているのに力づくでお手入れしようとしないこと。

犬種や個体によって、嫌がる部位等も違うためこの点は特に注意です。

特に柴犬等の和犬を飼いたいと思っている方は、特に念入りに練習すべき項目になります

そして既に犬を飼っている方で、もう特定のお手入れが苦手になっている方(犬)。

お手入れは犬にとっては何の得もないしおもしろくもない行為ですが、健康管理や診察などで避けては通れない大事な行為です。

既にそのお手入れができなくなっていたり、攻撃行動が出ている場合はプロのドッグトレーナーに相談して、ゆっくりとじっくりと、改善に取り組んでください。(一人で行うと、悪化する恐れがあります。)

長期戦覚悟で。(ここ大事)

だからこそ、子犬の時の取り組みが大事なのですよ(・ω・)

それでは!

調布市の女性ドッグトレーナー・出張ドッグトレーニング inucco(いぬっこ)

・犬のしつけ、犬の教育、トレーニングの出張エリアは、東京都世田谷区、調布市、三鷹市、狛江市、武蔵野市、京王線沿線の都内各所。

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