子犬を迎えたらまず意識すること
子犬を飼い出して「犬のしつけをしよう!」と思った時、あなたはなぜそう思いましたか?(^^)
inuccoに出張トレーニングをお申込いただく方も、様々な理由で犬のしつけを望みます。
「子犬のうちから取り組んでいた方が良いと思って…」
「うちに来た時からトイレを失敗してばかりなんです」
「最近嚙む力が強くなってきて心配…」
こんな感じの理由を話される方もいれば、
「吠えるのだけはやめてほしいんです!」
(具体的に何をトレーニングしたいか答えられないけど、)「とにかく【しつけ】がしたい」
と、仰る方もいます(^-^;
inuccoでは、犬がペット(家庭犬)として生きていく時に感じるストレスを最小限に留めるために存在するのが「犬のしつけ」だと思っています。
感じるストレスが強いと過剰な吠えや、過剰な防衛のための咬みが出やすく、所謂「問題行動」となってしまいます。
反対に、ストレスをゼロにすることはできませんし、自分を守るための恐怖からくる反応(唸り、吠え、時には咬むことも)もゼロにすることはできません。
人間でも同じですよね(^^)ノーストレスは逆にストレスになるとも言われますし、怖くて自分を守ろうとするからムキになったり、怒りを感じたり、涙を流したり、目をそらしたりするもんです。
(犬のしつけに取り組むことが、この反応をゼロにすることが目標になっていたり、犬に恐怖や痛みを伴って言うことを聞かせることが目標になっている方は、もう一度「なぜ犬のしつけをしたいと【自分が】思っているのか?」を問いかけてみてくださいね。)
では、ペットとして生きていく時に感じるストレスを最小限にするためには、子犬の頃にどんなトレーニング(しつけ)をすれば良いでしょう?
「マテを覚えさせること」
「おすわりを覚えさせること」
「ダメ!って言ったらやめてくれること」
残念ながら違います。
子犬の時に最も大事なのは、犬の社会化です。
(詳しくはこちら→子犬の社会化プログラム、犬の社会化)
簡単に説明すると、子犬の頃の恐怖心が少ない時期に人や他の動物、環境などに慣らし、「良いイメージをつける」こと。
様々な対象や環境に、良いイメージがつくと犬の心の許容量(メンタルキャパシティ)が大きく育ちます。
これがすっっごく大事な事になります。
このメンタルキャパシティが大きい犬に育つほど、成犬になった時にストレスを感じにくい子になります。
そして、ストレスを感じにくいということは、吠えや咬み等の問題行動が出にくく、様々な環境の変化や初めて体験することへの適応力が大きくなります。
つまり、飼いやすい犬になる、ということですね(^^)
そして残念ながら恐怖心が少なく、様々な事を吸収できる時期は子犬の頃の限られた時期のみです。
成長するにつれて、物事を吸収する「社会化の窓」は閉じて行ってしまいます。
だから、子犬の早い段階から犬の社会化を何よりも優先してトレーニングするべきなんですね(^.^)
「オスワリやマテを覚えさせなきゃ」→後回しで大丈夫。何歳になっても、シニアになっても新しい技は覚えられます。
…と、私はよく飼い主さんに説明します。
コマンドの練習をしちゃいけないってことではないですよ。ただ、それを覚えさせれば犬のしつけになると思って、それしか発想にない、というのがマズイ…ということです。
コマンド(指示)を教えることがしつけではありません。
その覚えたコマンドを、いかなる環境下でも発揮できるためには、メンタルキャパシティがしっかり在ることが重要になってきます。
メンタルキャパシティの作り方、
メンタルキャパシティが小さいとどんな問題がでてくるか
…また次回(^.^)
調布市の女性ドッグトレーナー・出張ドッグトレーニング inucco(いぬっこ) ・犬のしつけ、犬の教育、トレーニングの出張エリアは、東京都世田谷区、調布市、三鷹市、狛江市、武蔵野市、京王線沿線の都内各所。 ・愛犬のトイレの失敗、吠える事に関する悩み、かみ癖を直したい ・他の犬と仲良くさせたい、ドッグラン・ドッグカフェで良い子にしていてほしい… ♥犬の問題行動でお悩みの方はぜひご相談下さい |
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