飼いやすい子に育てたい!

前回からだいぶ間が空いてしまいました(+o+)

子犬を購入して犬を飼い出す際、性格を形成する重要な要素である生まれ持った気質が良い子犬を選んだ方が、将来の飼いやすさに繋がりますよ、というお話でした。(保護犬は除きます。子犬を購入して育てたいという方向けのお話をしています。)

まず気質があまり良くない子犬はどんな犬かというと、過度に興奮しやすかったり、過度に怖がりだったり、生後2,3ヶ月頃から攻撃性が出やすかったりします。「良くない」という言い方は、ペットとしいて生きている犬にとってこれらが飼いにくさに繋がる…という意味で使っています。

そして、どうして気質の良し悪しが生じてしまうのかというと、両親の気質とストレスの高さ、そして子犬が産まれた後に高いストレスがかかることが子犬の気質の精神的な安定性に関係していると言われます。

両親犬は特に母犬からの影響が強いとされ、妊娠中に母犬が強いストレスを感じると子犬の精神面、肉体面の健康に響くと言われています。

肉体的、精神的に健康な子犬を入手したければ、両親犬がどんな生活をしているか、適切な飼育環境と、ストレスが強くかかる環境にないかをブリーダー訪問で確認することが大事です。そして、子犬が産まれたあとは母犬、兄弟犬たちと適切な環境下で生後60日(これがベストです。例え数日でもこれ以上少ない日数は情緒面に影響があると研究されています)まで一緒に過ごすことができているか、が大事なポイントになります。例え法律が生後56日でも、きちんと60日以上親犬と過ごしてから、お家に迎えましょう。

反対に、親犬が不適切な環境で飼育され、生まれた子犬は離乳前にすぐに引き離され、段ボールに入れられトラックとオークションのベルトコンベアに乗せられ、ペットショップのガラスケースに並び、販売されるまでその環境にしか居られない子犬は強いストレスと社会化不足にさらされ、あまり良くない気質になると言われます。母乳から受け継ぐはずの免疫を受け取れなかったりして、肉体的にも健康を損ねる犬が多いです。ペットショップで綺麗に展示されている子たちの裏側は想像以上に強いストレス下を経由してくるのが実態です。

※法律で生後56日とされているのは、数日でも幼い状態で流通させたい業者への法律改正時の緩和措置です。そして、さらに誕生日を偽り、流通させられる幼い子犬がいるのも実態です。

もちろん、ペットショップから購入された子でも健康面に何の問題もないし、性格的にも飼いやすくて良い子もいます。たまたまそういう子に当たったと思ってください。

実際に私の経験上、100頭以上の子犬と接してきていますが、生後2、3ヶ月の段階で攻撃性が見られたり、過度な興奮、過度な怖がりである子はペットショップ出身の子であることがほとんどです。健康面でも子犬のうちから大変な子もチラホラいました。

反対に、飼い主さんが自分なりに良いブリーダーを探して、そこから入手している子犬はみんな気質が安定しています。「過度な~」というブレが無いイメージと、余程良くない接し方をしない限り深刻な攻撃性が現れることがありません。もちろん健康面でも子犬のうちから大きな問題がある子は滅多にいません。

この、「気質が安定している」というのは情緒面でとても大事な要素になります。

気質の安定性+積極的な社会化を行うことで、将来飼いやすい子に育てることに繋がります。

子犬を迎えるときに何も考えてなかった~(;_;)という方も諦めないでくださいね!そのための社会化トレーニングです。

これから子犬を迎えようとしている方は、今回のお話をぜひ参考にしてみてください♪

調布市の女性ドッグトレーナー・出張ドッグトレーニング inucco(いぬっこ)

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