犬の社会化

子犬を迎えたら、しつけをしようって考える方が多いと思います。「でも犬をしつけるってどうすればいいのかな…?」犬を飼うのが始めての方はわからない事がたくさんあると思います。

犬の飼育方法について書かれた書籍を読んだり、「犬のしつけ方」なんてインターネットで検索する方もいるかと思います。様々な書籍にもインターネットでも「犬の社会化」はキーワードになっており、

最近は社会化のためにパピーパーティを開催する動物病院や犬のトレーニング施設も多いですね。

(パピーパーティとは…、プロのトレーナーや獣医師さんの監修の下、たくさんの子犬が集まって様々な経験をさせるパーティです。同世代の子犬や他の人(参加者やスタッフ)に触れ合うチャンスもある場合が多いです。)

子犬の成長段階についての記事はこちら⇒子犬の社会化プログラム

では、犬には社会化が必要ということはわかっても、じゃあ何をすればいいか具体的にわかりますか??

犬 はてな

何となく色んな経験をさせなきゃ!とは思っても、ただ何となく散歩に行くだけでは、日々もったいないと思います(散歩に出ること自体は社会化の一つとして大事な要素ですけどね!)

意識の高い方は「1月 パピーパーティ」などで検索して、色々な場所でパピーパーティに参加する方も少なくありません。

朝起きてご飯を食べて、朝晩散歩に行って、あとは寝てばっかり…というような普段の生活では経験できないことを、パピーパーティでは経験できます。

とてもいいことです(U)

…んが!

パピーパーティに参加する=社会化の完了、ではありません。

日々社会化に励む中での、一つの手段としてパピーパーティがあるだけです。

それ以外の社会化が不十分で成犬になって問題行動が出てきたときに、

「子犬の頃パピーパーティに行ったのに!!?(?`н´?)?」とぷんぷんしても仕方のないことです。(社会化がすべてではないんですけどね。)

実は結構勘違いしている方がいますねー(-.-;)

今週はこっちのパピーパーティ、来週はあっち…と、あちこちのパピーパーティに参加する方にそのような傾向があるように感じます。

パピーパーティ、野外イベントに参加して、わいわいがやがやを経験させてあげるのも結構ですが、日常にも社会化のチャンスがありますよ。

では、普段の日常の中でどのように社会化を行えば良いか、具体的な例を挙げてみます(*^□^)

人に対して良いイメージを持ってもらうことを目的にします。

犬が人に出会ったときに良いイメージを持つには、かわいがって(なでなでしてもらう、おもちゃなどで一緒に遊んでもらうなど)もらったり、おやつなどごほうびをもらうと良いでしょう。

ちなみに犬は、男性、女性、子供、ひげ/眼鏡/帽子/ヘルメットをつけている人、腰が曲がった老人、杖をついた老人、制服を着た人などなど…を全て違うものとして認識します。

「うちの犬交通整理してるオジサンに吠えるー」などは、

見知らぬ人、しかも男性、しかも普通じゃない服(犬から見て、ですよ)を着た人が、変な棒を振り回してる~~(´;ω;`)ということで吠えたり、慌てて逃げようとしたりする訳です。
人への社会化を行う場合は、様々な年齢の人、性別、服装を意識して、それぞれに良いイメージを持つ機会を設けましょう。

犬に対して良いイメージを持ってもらうことを目的にします。

月齢が近い犬同士や、成犬と交流することで、噛む力の抑制や犬同士のボディーランゲージを身につけます。お散歩中にただすれ違って、一瞬あいさつする…だけでは、良いイメージを持つには少し弱いです。

では、ドッグランで遊ばせれば…と考えがちですが、
ドッグランのデメリットは、どんな性格の犬がいるかがわからないことです。犬との交流が苦手な犬もいますので、むやみに接触すると逆に怖い思いをする可能性もあるので十分ご注意下さい。

またどんな飼い主がいるかもわからない、というのもデメリットですね。個人的にはこちらの影響の方が大きいと思っています(-∀-`; )
犬との社会化で最適なのは、ドッグトレーナー監修の下、社会化をしてくれる「犬の保育園」を利用するのが最も安全で、間違いない方法かと思います。

ちなみに、イギリス出身の有名なドッグトレーナーのイアン・ダンバー博士は、子犬の社会化について、「生後3ヶ月までに100頭の犬、100人の人に会わせなさい」と言っています。

…なかなかハードルが高いですが。。

それ位の数の人、犬に会うことが重要ということです。特定の数人、数匹の犬としか仲良くする機会がないのは、社会化としては不十分ということになりますね。

環境

様々な物、音、状況に対して慣れてもらいます。

これには日頃のお散歩で様々なところに行くことを心がけましょう。

人通りが多くがやがやしている場所(駅前や商店街等)、逆に静かーな住宅街、公園で芝生や土、砂利を歩いてみたり、交通量の多い道路、工事現場の近くで大きな音を聞いてみたり…。

怖がっているのを慣れろ!と言うのではなく、ここでも良いイメージをつけるように気をつけて下さいね。たくさんオヤツやドッグフードの粒を持参して、じゃんじゃん食べさせながら歩きましょう!
踏切などの特殊な音は、わざわざ踏切に散歩に行って慣らしてみるのも良いかもしれません。

おやつを食べながら、スノコや人工芝の上を歩いてみたり、反対につるつるした床を歩いてみたり…。
「これが一体なんの役に立つんだ!?」

…と声が聞こえてきそうですが笑、

いつもと違う変わったものを経験することによって、子犬のメンタルキャパシティが広がるのです。このキャパシティが大きい方が、初めてのものに直面したときに慌てずに対応できる力になります(●´ω`●)

例えば床の話ですが、足の裏で経験したことがない感触だと、成犬になって歩くのを躊躇したりすることもあります。意外と芝生や砂利の上を歩くのを嫌がる犬もいるんですよ(´・ω・`)

これらが犬の社会化の具体的なやり方ですが、大前提として、犬が楽しめるようにやること!です!オヤツやおもちゃを使ってもいいし、犬が十分喜ぶのであればほめてあげるだけでも良いと思います。

決して真顔で淡々と(-ェ- )作業を行うようにやったり、犬が怖がっていたら無理をしないことが大事です。

ミニチュアダックスフント
人、犬、環境…とやることいっぱいですね!

自分で書いておいてなんですが、初めて犬を飼う方は混乱するだろうなーと思います。しかも仕事や家事に追われる中、一日中犬の相手をしている訳にもいかないものです。

困ったときにはプロの手をかりるのが良いと思います。しつけ本を読むよりも、直接やり方を聞いた方が頭が整理されると思いますしね。

子犬の頃はやることいっぱい!なんとなーく過ごしていると、あっという間に成犬になってしまいます。

たくさんの愛情を注いで、愛犬を育てて下さいね(。>v<。)

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