望みにそって、生きる。

8/27(日)、28(月)に開催された第二回アニマルウェルフェアサミットに参加をしてきました。そこで興味深い話があったのでひとつご紹介したい(Ü)

アニマルウェルフェアというのは、inuccoのレッスンを受けて頂いた方にはもれなくご説明しているものなのですが、日本語で訳すると「動物の福祉」というものになります。痛みや苦しみからの解放や、十分な食料、水、環境を整えてあげること、自然な行動ができること、ポジティブな感情(喜び)を感じられるようにすること…などなど、これらは人間だけではなく動物たちにも必要な権利としてある、という考えです。ペットの犬猫はもちろん、家畜等の産業動物、動物園等の展示動物、その他野生動物まで対象です。どうせ肉になる運命だからとか、どうせ囲いの中で一生過ごすのだから生きている間はどうでもいいのではなく、充実した一生を送ることができるように、飼育、管理する上で考えよう!と言われています。→アニマルウェルフェア

このサミットでは動物愛護、保護、法改正などについて自治体や関係者を招いて発表やディスカッション、その他アーティストを招待して子供向けのイベントも開催されます。

私が参加したものの一つに、産業動物のアニマルウェルフェアについてのコーナーがありまして、引退後の競走馬にセカンドキャリアを与える活動をしている方や、養豚場、酪農家の方の話を聞くことができました。もう一人、大学教授の先生がお話してくれたことの中に興味深いものがありまして…。

アニマルウェルフェアは英語でanimal welfareと書き動物の福祉と訳されるものですが、welfareの語源について。

wel=望みにそって、fare=生きる

…という語源なのだそうです(⦿_⦿)

アニマルウェルフェアには動物が自然な行動を表現する自由があります。食べたい!眠りたい!安全でありたい!という欲求以外にも、犬であれば鼻を使って探索すること、不審なものがあれば吠える、近づいて欲しくないときは怒る等して表現する自由があります。

私は犬に信頼してもらうためには「期待感」を持ってもらうことが重要だと思っています。この人といると、嬉しい、楽しい、次は何が起きるかな!?と期待してもらう。それは食べ物であったり、おもちゃであったり、なでて欲しいときになでてくれたり、その他ポジティブな感情生むもの何でもいいと思います。

心理学で人間同士の良好な関係を築くためには、相手が欲しいと思っているストローク(スポーツ用語で一振り、一動作)を返してあげることが大事と言われています。簡単な例で言うと、「おなかすいたね。」「そうだねー。」みたいな。ここで「そんなの知るか。」と言ってしまうとマイナスのストロークになる訳ですね。

もちろん人間同士でも、犬と人でも、100%プラスのストロークを返してあげることはできないのですが、可能な限り相手の「望みにそう」(期待しているアクション、言葉が返ってくる)ことで一緒にいて楽しい!信頼できる!といった関係性が作られると思います。

そんなことをするとわがまま犬になるとか、犬の言いなりだ、などの意見についての説明は省略しますが、動物たちそれぞれの「望み、自然な行動、やりたいこと」は何かを知って、できるだけ表現させてあげることが動物たちの充実した一生に繋がると思います。

人間だって、誰かにやらされて何かをやるより、自由に、できるだけ自分がやりたいように表現、行動できれば「生きがい」を感じることになりますよね♪

無難から脱却して好きな仕事をして生きている私はそう思いますよ(*´ー`*)

調布市の女性ドッグトレーナー・出張ドッグトレーニング inucco(いぬっこ)

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