犬のしつけと管理

様々な飼い犬の悩みを聞く機会がありますが、どれも共通することは何かをやめさせたい・何かを教えたい、つまり犬に変わってほしいということです。

ドッグトレーニングをすることで改善できることもありますが、以前書いたように環境改善をするだけでほとんど目標達成することもあります。そしてもう一つ、犬の管理を改善するという手段もあります(^.^)詳細を聞いたり実際の様子を見ると犬のしつけって言うより管理の問題だな~と感じたケースを具体的に見ていきます!
※これから出てくるケースは詳細を聞いて実際の様子を見せてもらった上で管理の問題と判断していますので、全ての同じケースに当てはまる訳ではありません。

犬を叱る人

ケース1:来客を玄関先で咬んでしまったのでやめさせたい!

玄関先に入ってきた知らない人に猛然とダッシュして足などを咬んでしまうケース。飼い主さんは人に慣れさせたい、咬むのをやめさせたいという希望を持ちますが、それよりもドッグゲートを設置する、人が入ってくる前に別の部屋に入れるor仕切りのドアから出さないなどして直接犬と来客が接触できないような管理をした方が早いです(^-^;

愛犬がまさか咬むなんてことはない、挨拶したいから・遊んでほしいからダッシュで近づいているだけだ…と飼い主さんは思うかもしれませんが、その犬の事をよく知らない他人には恐怖でしかありません。例え咬まないとしてもどんなに小さな犬でも犬好きの人だとしても、初対面の犬に吠えながら・興奮しながら突進されるのはめちゃくちゃ怖いですから~((+_+))同じ状況で咬まれている宅配業者さんはたくさんいるとのウワサです!人に慣らす練習、突進しない練習は並行して行っていけばいいと思います。

ケース2:盗み食いをするのをやめさせたい。

家の中で知らぬ間に~…パクッ!!

私が聞いた盗み食いの例では、うたたねをしている間にお菓子(ヒト用)を食べてしまう、留守番中に冷凍庫の冷凍餃子を食べつくす、シュークリームを袋ごと食べてうんこからフィルムが出る、仏壇に供えてたお饅頭が無くなった…などなど、なかなかパンチの効いた盗み食いですね(笑)

お行儀の悪い犬、しつけのなってない犬と判断するのは人間の基準に則った話です。目の前に食べ物があればそりゃあ食べるのが普通ですな。至って健康な犬です。犬が手の届かないところに閉まっておく、もしくは食べ物がある場所に入らせないように管理するのが良いと思います。

ケース3:ドアから飛び出してしまう!

玄関などドアから勝手に出てしまって、何とか捕まえたけど脱走しかけた…なんて出来事は結構多いものです。例えオスワリ&待てができたとしてもドアの前できちんと指示を出しておらず、犬の目の前の空間が開いたらスルリと出てしまうでしょうね。そういう意味でもドッグゲートを玄関手前に設置しておくのは安全かもしれません。

だがしかし!それ以前に人がドアを開けようとすると犬も出ようとすることはかなりの確率で有ります!足元に犬がいるのなら、うかつにドアを開けず、後ろを確認して出ないように手で犬を押さえるとか人がギリギリ通れる隙間しか空けないなど、やりようは複数あります。それでもうっかり出てしまうことはあるのでオスワリとか待ての練習をしておくといいでしょう。

足元をちょろちょろする小型犬ならともかく、大きい犬で、ましてやドアを引いて出る時にこじ開けられて出てしまうのは管理の仕方が甘いとしか言いようがないでごぜーますよ!(; ・`д・´)

ケース4:ドッグランで犬・人と仲良くできないので慣れさせたい!

これも多いですね~。色んなケースがあると思いますが、知らない人や犬が苦手な子に多いようです。もう一度言いますよ?知らない人や犬が苦手な子に多いようです。私が犬だったら苦手な相手がフリーでうようよ居る場所に行きたくないな~。

こういう場合、多くの飼い主さんは愛犬は人・犬が苦手だと気づいています(^_^;)気づいていて楽しいと思って…と連れて行きます。

どこかで犬はドッグランで楽しくあそぶもの、他の犬と仲良くするもの、人懐こくするもの、と決め付けていませんか?そしてそうじゃない愛犬にこうあるべきを強いていませんか。犬が苦手、人が苦手それぞれあっても良いと思いますよ。だからと言って他の犬・人を咬んだり恐怖を与えたりして良いものではないのできちんと管理をしましょう!という話です!大事なのは苦手、嫌だと思う感情を否定しないことです。

他の犬・人が苦手ならばドッグランでの呼び戻しを徹底的にトレーニングする方法がありますが、そもそもランに行かないという選択肢もあります。行かなくても犬は十分幸せに暮らせます(;´∀`)例え他の犬と仲良くできる場合でも、ドッグランはどんな犬・飼い主がいるかわからない場所なのでとても注意が必要ですのでお気をつけ下さい。

万が一、呼び戻しができない状態で他の人や犬を攻撃しそうになったら物理的に引っつかんで全力で引き離しましょう!本気で咬む訳はない思っているのか、案外ぼーっと見ているorよく見ていない飼い主さんもいます。

怒る犬

以上、様々なケースを挙げてみました。書いていて思いましたが、ものすごく単純で当たり前のこと書いていますよね。これが案外、自分ん家の犬となるとなぜか気づかなかったり、うちの犬は大丈夫という謎の自信がわいてくるものです。犬は状況の違いや年齢を重ねることで反応も全く変わることがあります。多くのトラブルがついうっかり…でできていると思いますので、愛犬が何をしでかすかわからない、どんなにフレンドリーな犬でも場合によっては人や犬を咬む事だってあるかもしれないと常に気をつける必要があると思います。犬生で一度だけの攻撃・脱走・盗み食いだったかもしれませんが、それが他人・他犬を傷つける・行方不明・生死に関わるかもしれないのですから…。

そういう私もご多分にもれず…なので謎の自信に囚われないよう気を引き締めます!( `ー´)ノ

調布市の女性ドッグトレーナー・出張ドッグトレーニング inucco(いぬっこ)

・犬のしつけ、犬の教育、トレーニングの出張エリアは、東京都世田谷区、調布市、三鷹市、狛江市、武蔵野市、京王線沿線の都内各所。

・愛犬のトイレの失敗、吠える事に関する悩み、かみ癖を直したい

・他の犬と仲良くさせたい、ドッグラン・ドッグカフェで良い子にしていてほしい…

♥犬の問題行動でお悩みの方はぜひご相談下さい