子犬の社会化プログラムとは
inuccoでは成犬のトレーニングも子犬のトレーニングも受け付けております。(*´∨`*)
犬を飼い始めると、多くの方が「しつけ」を考えると思います。
「犬の社会化」
という言葉をご存知ですか(・・)?
最近は犬の飼育用語の一つとして、知っている方も少なくありません。
子犬を育てる上で最重要キーワードと言っても過言ではない、この社会化についてご説明します。
1、犬の社会化とは
人間は赤ん坊の頃から外に散歩に連れて行かれ、その後幼稚園、小学校、中学校、高校…と学校に入ります。学校は勉強を学ぶだけではなく、同世代の子とのつきあい方、大人とのつきあい方を学び、遠足や修学旅行では、普段の生活にはない様な事を経験させてくれます。社会に出る前に十分な経験を身につけ、成人していくのです。
動物にも他犬とのつきあい方、人とのつきあい方、外の世界にあるもの(看板、車、大きな音など)を子犬の時に十分に経験した犬の方が、成犬になっても他の生き物、社会に不安を感じる事無く生活できます。例えば、たまにしか散歩に行かず、かついつも同じルートの散歩しか経験していない犬は、経験した事がないものに出会うと恐怖を感じてしまい、その状況に適応できなくなることがあります。
飼い主さんが良かれと思って、犬を野外イベントに連れていくと震えて動けなくなる、もしくは他の犬や人に吠えまくる…などが起こってしまいます。
そりゃあ、生まれてから経験したことがないものに直面したら、誰だって(犬だって)緊張したり、怖い!と思うものです。(; ・`д・´)
子犬の頃に、その子が一生のうちで出会うであろう全てのものを経験させることが「犬の社会化」です。
十分に社会化された犬は、慣れない環境に直面したときの適応力を身につけています。
初めて出会う物、動物、環境が目の前に現れても、堂々とした振る舞いができ、ストレスを感じにくいと言われていますよ(*´∇`)ノ
犬は人間より成長が早いので、人間の感覚で1歳、2歳…とのんびり過ごしていると、既に成犬になっています。1歳未満が社会化にとても大事な時期である事を知り、一日、一日を大事に育てていきましょう!
2、社会化の段階
ここでは1歳までの犬の成長の段階についてご説明します。
人間で言う乳幼児期~学童期~青年期…といった感じのものです。
犬は数週間、数ヶ月単位で移行していくことに注目して読んでいただければと思います。
新生子期(0~2週)
子犬は産まれてから2週間程は新生子期という期間になります。
まだ目が開いておらず、自分で排泄もできない時期です。
移行期(2~4週)
この頃になると目が開きます(゜.゜)。排泄も自分でできるようになります。
脳神経系が発達し、周囲を意識し始め、興味の対象が広がります。
兄弟犬とも遊び始めます。
社会化期(4~12週)…大事なとこ!
この時期は外界に興味を抱く好奇心と、見知らぬものに対して抱く警戒心が共存し、その両者のバランスによって行動が決定される時期です。
簡単に言うと、この時期に様々な物、人、犬、音などに触れると、大人になってから恐怖を抱く対象が減ると言われています。まだ恐怖<好奇心の時期なので、接したものに楽しい、うれしい等の良い思い出を持たせることが大切です。
大きい犬、小さい犬…
昼間の景色、夜の景色…
静かな場所、工事現場、人の声で騒がしい場所…
大人、子供、男性、女性、おばあちゃん、おじいちゃん…
ひげの生えた人、マスクをつけた人、帽子・サングラスをつけた人…
私たち人間にとってはただの「人」、あるいは「男性、女性、子供」くらいにしか考えないことでも、ちょっと帽子を被っていたり、黒いコートを着ていたりするだけで、犬にとっては全く違うものに見えてしまいます。
生後12週、つまり生後3ヶ月までが社会化期のピークな訳ですが、ペットショップから犬を購入した方は、お家にやってきたときに既に3カ月近い、もしくは3カ月超えてる!ということがほとんどだと思います。
(ペットショップの犬がなぜ3ヶ月前後の犬が多いのかはこちら→ペットショップの犬)
だがしかし!
…諦めるのはまだはやい(・Д・`)
若齢期前半(3〜6ヶ月)
若齢期になると恐怖>好奇心に変わっていきます。
野生の子犬はこの時期になると巣穴から外に出ていきます。これまで巣穴だけ、もしくはその周辺だけで楽しく暮らしていましたが、外の世界に出るとなると外敵がたくさんいます!初めて見る物や野生生物に恐怖や警戒心を持つように脳が指令を出します。
若齢期後半(7〜12ヶ月)
ホルモン値が上昇し、体にも心にも影響を与えます。
オス:睾丸が降りてきて、男性ホルモンが活発に出始めます。去勢可能になるのもこのくらいの時期です。メス犬に対する興味が強くなったり、足上げおしっこやマーキングを始めます。
メス:初回のヒートを迎えます。気分のムラなどが見られる…かも。
より一層、好奇心<恐怖となり、経験不足のものに対して吠えや怯えが強く表れます。
・最近吠えるようになって来た
・お友達(犬)と仲良くできない。威嚇してしまう。
・家族に対しての攻撃行動
生後6ヶ月〜12ヶ月はこれらの相談がとても多い時期です。
生後2ヶ月〜6ヶ月の社会化期を逃し、最近の変化に慌ててしつけを始めようとする人が本当に多いのがこの段階です。
あと数ヶ月早く知識をつけたり意識してもらえたら、十分な社会化ができ、いわゆる問題行動を少なくできる可能性が高いのです。
成犬になってからのトレーニングは、子犬の頃に始めるのと比べて、飼い主さんは格段に大きなエネルギーを使います(時間も労力もかかるということです)。
社会化をしっかりされた犬はストレスを感じにくくなる。
飼い主さんも成犬トレーニングより少ない労力で済む。
子犬の頃に社会化を意識していた方が、損はないと思いますヨ(o´艸`)
では一体どのように「犬の社会化」なるものをしていったら良いのか…
つづく☆
具体的な社会化のやり方についてはこちら⇒犬の社会化
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