あら、お友達ー。
今日は小話(?)をひとつ。
先日あるご婦人とその飼い犬(ジャックラッセルテリア)と散歩をする機会がありました。とは言っても、ドッグトレーナーとして同行したのではなく、ちょっとした縁があって犬の散歩に一緒に行っただけ、という感じです。
まだ1歳にもならない子犬なので、とても元気にウロチョロしながら歩きます。すれ違う人にも興味があって近づこうとしたり、子供も好きでとても明るい子です(*´∨`*)
飼い主のご婦人は「甘がみするし、飛びついて服を咬もうとするし、違う部屋に置いておくと吠えるし、散歩中は引張るし、何でもすぐ口に入れるし(拾い食い)…」と悩みは色々あるようなんですが(一応私の職業は承知の上で話してくれています)、私から見れば明るくとても良い子です。ちょっと運動量が足りてないかな、と思うところはありますが…。
ふと、前方から角を曲がってブルテリアを連れた女の人がやってきました。
道が狭かったので、『すれ違いの距離が近くなるなぁ』と心の中で思っていましたが、一緒にいたご婦人は「あら!お友達~。」と言いながらブルテリアに自分の犬を近づけていきました。
『大丈夫かな…どきどき(°m°;)』
ジャックは無邪気に近づいて行き、お互い鼻を突き合わせて挨拶を始めました。すると、少し間を置いてブルテリアが「ガウッ!」と怒り出しました。
これはよくあることで、このパターンでの咬傷事故が怒ることも多いです。人間から見るとそれまで仲良くやっていたのに急になぜ?と思うかもしれませんが、犬は人間が言葉を喋るのと同じように、ボディランゲージで会話します。このボディランゲージは本当に些細な変化で瞬時に移り変わっていくので、人間が読み取るのはとても難しいものです。例えばよく言われるもので、犬は嬉しいと尻尾を振ると言いますが、犬が尻尾で表現するのは嬉しい感情だけではなく喜怒哀楽の全てを表現します。
それは尻尾がおしりに入っていたり、尻尾の高さ、ピンと立っているかゆらりと立てているか、振りの細かさ…などが、コンマの世界で移り変わります。喜怒哀楽以外にも集中している時や、攻撃する直前に見せるボディランゲージ等があります。
また、表現するのはしっぽだけではなく、体の向き、頭の位置、耳の動かし方、口角の状態等々…。複数の箇所で表現します。
…要は、「急に」と思うのは人間だけで一瞬の間で犬たちの会話は進んでいるのです。そしてもちろん、犬も言葉の使い方がよくわからなかったり、相手の感情を読み間違えたりすることもあります。それは犬の年齢によるものであったり、社会化の習熟度によって言葉の身につけ方が違ってきたりします。ほとんど犬に接したことが無い犬は、犬の言葉を身につけられずに成犬になってしまうこともあるのです。そういった点からも子犬の頃からの社会化が大事だと言えます。
…んで、
話を元にもどそうと思いましたが、ここから先は思いのほか長くなりそうだったので次回に持ち越そうと思います。
変に切れてすいません(´・ω・`)
今日は犬のボディランゲージの話、と言うことで(´;ω;`)
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